滋賀の介護求人

薬剤師から介護士に転職した女性

私は滋賀に住む32歳の女です。
結婚していて子供が1人います。
以前は薬剤師をしていましたが、調剤や医薬品の名前や効用を覚えられずに退職しました。
今は医療法人系の介護施設で介護士として働いています。
薬剤師から介護士になる例は少ないかと思いますので、その体験談を書いてみます。

薬剤師に限界を感じたとき

大学の薬学部を卒業して新卒で入ったのは医薬品メーカーの営業職でした。
薬を病院で使ってもらうため、プレゼンや接待するのがメイン業務です。
ただ結婚して出産を機に5年で退職することになりました。
それから子育てに専念していたのですが、子供が小学校に上がるタイミングで薬剤師として働こうと思い立ちます。
ただ以前のようにフルタイムで営業職は無理なため、近所の調剤薬局でパートを考えていました。
薬剤師の復職制度が充実していると噂されていた転職サイトに登録して、支援を受けました。
噂元です→薬剤師 復職
大手調剤薬局を希望したため、復職支援制度にも恵まれ自宅から3分の所にある薬局で勤務することが決まったのです。

パートで週5日でした。
ただ私は調剤を甘く見ていました。
調剤や薬の名前を全然覚えられないのです。
挙句の果てには薬の効用を間違ってお客さんに伝えてしまい、大問題になってしまいました。
その時私は薬剤師としての限界を感じ、介護士として働く決意をしたのです。

パン屋さんで働くつもりが、いつしか介護職が本職になった女性の話

パン屋さんで働いていたのに、転職しようと思ったのは何故ですか?

最初は町のパン屋さんでバイトをしていました。
パンを作っているうちに、天然酵母のパンの美味しさに魅了され、どうしても天然酵母パンを作ってみたくなってしまったのです。
そこで、近くに天然酵母を扱ったパン屋さんがないかを調べたところ、気になるお店が一件ありました。
早速アポイントを取り、面接へ行く事にしました。

そこが、介護職との出会いだったのですね?

はい、行ってみて分かったのが、知的障害者の方々が通ってくる通所施設の中にあるパン屋さんだったのです。
介護職との出会いは、そこからです。
もちろん、知的障害の方達と触れ合うのも初めてで、正直戸惑いもありました。
しかし、施設内とはいえ本格的な天然酵母のパンを作っていたので、私の天然酵母パン熱は下がらず、何とか介護職も続けていくことができました。

介護職で勤めるつもりがなかった中、実際勤めてみてどうでしたか?

最初は介護職というものが全く分からず、言われるがまま、ただ動くという感じでした。
その後、少しづつでしたが、周りの方々に支えられたので、職場にも慣れていく事が出来たと思います。
介護職と言えば、きついなどと聞いていて、少し抵抗もあったのですが、思ったほどのきつさもなく、割と楽しく仕事ができました。
全く経験がなかったのがかえってよかったのかもしれません。
知らないことばかりだったので、知る楽しさも加わり、介護の仕事にも興味が湧いてきたと思います。
最初は天然酵母パンが8で、介護職が2の割合だったのが、だんだん5:5になり、今では少し介護職の割合の方が多いのではと、思うほどです。

その後、仕事は順調ですか?

はい、数年勤めているうちに、ヘルパーの資格を取り、介護福祉士の資格を取り、パンにもまだまだ興味があるので、調理師の免許も取りました。
とても毎日が充実しています。
気が付けば、たくさんの後輩もでき、中堅どころまでになってしまいました。
パンから出会った介護職ですが、今では私の中のなくてはならないものの一つになっています。
これからも、楽しく仕事がしていけるように、学ぶ心を忘れずに仕事に取り組みたいと思います。
次は薬剤師にも興味が出てきたため、大学に編入しなおして薬学部に通う段取りをしているところです。
でも薬学部って今6年制なんですね・・・。
卒業までに1000万以上かかりそうなため、薬剤師の道は簡単じゃありませんが頑張ります!