滋賀の介護求人

滋賀県の介護求人事情


介護士の労働環境は、他の業種と比べて恵まれているとは言えません。
そのため全国的に介護士不足が指摘されています。
政府は、このまま介護士不足が続けばこれからの高齢社会に深刻なダメージが避けられないとし、介護士の労働環境改善のための政策を進めてきました。
しかし政府の思惑とは反対に介護士の労働環境が良くなることは無く、それどころか介護系資格の取得要件が厳しくなったことにより、さらに介護士不足が進む結果となってしまいます。
この介護士不足は滋賀県でも同様で、多くの介護事業所が介護士の確保に悩まされています。
ただ介護士が不足していても、介護報酬の固定化により賃金を上げることが難しいため、市場原理の需要と供給が完全に崩壊しています。
滋賀では介護求人は多いのに、賃金や休日数など労働環境は劣悪だと言えるかもしれません。
ただ薬剤師や看護師と言った激務の職場から転職してくる事例も報告されています。
薬剤師から介護士に転職した女性
また求人はハローワークで探すのが一般的ですが、近年の雇用悪化によりハローワークに多くの人が訪れるようになりました。
そこで問題になったのがハローワークの混雑です。
求人を探すパソコンを利用するのに1〜2時間待つのが当たり前で、とくに夕方から夜間にかけてはその混雑に拍車がかかります。
そのため働きながら介護の転職先を探すのは困難な状況になっているため、インターネットサイトの求人検索が急成長しています。
滋賀においても5年ほど前から、サイト求人数がハローワークの求人数を上回るようになりました。
現在は圧倒的にサイト求人が多く、ハローワークの求人数は年々減りつつあります。

大津の老人ホームから、栗東の高齢者向け住宅に転職した事例

現在はどのような職場で働いていますか?

1年ほど前に滋賀の栗東にあるサービス付き高齢者向け住宅、いわゆるサ高住に転職しました。
それまでは大津の老人ホームで働いていました。

転職することになったきっかけは何ですか?

大津の老人ホームで働いていたときは、要介護の方が多かったので、とても苦労しました。
認知症の方もかなりいて、仕事的にはとても辛かったです。
精神的にも、高齢者の方のお世話をするのは非常に大変だったこともありました。
そして仕事のやり方など、職場の人と話が合わなかったというのもあります。
そこは高齢者への対応がとても投げやりというか、心がこもっていない気がしていました。
それを上司に伝えたのですが、「それは関係ない、お金さえもらえれば良い。」みたいなことを言われました。
私は高齢者の方を敬い、一人の人として対応するのが当たり前だと思っています。
そんなことを言う上司とは価値観が合いませんので、大津の老人ホームをやめることにしました。

栗東の高齢者向け住宅で働いてみてどうですか?

栗東の高住では、デイサービスやその住宅に住んでいる方のお部屋の掃除や、入浴の介助という仕事をしています。
サービス付き高齢者向け住宅ということもあり、入居している方は高齢者ですが、皆さん自立している方なので、
仕事的にはとても楽だと思います。
会話も弾みますし冗談も言いますから、普通のおじいちゃん、おばあちゃんという感じです。
それに働いている上司や同僚がとても尊敬できる人がいるので、その辺も前の会社とは違うと感じています。
同じ介護の仕事をしていても、考え方でこんなにやり方が違うのかということがわかりました。
お金儲けではなく、その人のことを考えた介護ということを実践している仕事場は素晴らしいと思います。
これからもこの職場で色々勉強して、今はヘルパーの免許しか持っていませんが、将来はケアマネの資格を取りたいので頑張ります。